サラ金とは?社会常識として押さえておくべき基礎知識はコレです!

「お金が足りなくなって、サラ金から借りた」、「サラ金への返済が苦しい」など、サラ金に関する話を一度くらいは身近で聞いたことがあるのではないでしょうか。なんとなくお金に関するサービスなのだろうなということはほとんどの方がお気づきかと思いますが、この「サラ金」と呼ばれるものについて、実は詳しく知らないという方も少なくありません。「サラ金」と呼ばれるサービスの詳細について、社会常識の一つとして基礎知識を押さえておきましょう。

まず「サラ金」という聞き慣れない言葉についてです。お金に関するサービスであるらしいことは「金」という文字からもわかりますが、前半部分の「サラ」とは一体なんでしょうか?

実はサラ金という言葉はある名称の略語です。正式には「サラリーマン金融」という名称であり、それを略して「サラ金」と呼ばれていたのです。

サラリーマン金融という言葉自体、現在ではあまり聞かれない言葉ではないでしょうか。今でもサラリーマン金融という言葉が頭にあって、その略語である「サラ金」という名称を使用される方もいらっしゃいますが、業者側がこの名称を進んで使っている場面はもうあまり見られません。

現在では、「消費者金融」などという名称のほうが使われる機会が多いのです。業者側からも社会一般側からも、こちらの名称の使用が一般的になってきています。それゆえにピンとこないかもしれませんが、サラ金とはなにかといえば、消費者金融のことであるとご理解ください。

そのため、サラ金と呼ばれようが消費者金融と呼ばれようが、両者の間に本質的な違いはありません。要はお金の貸付サービスなのですが、公的な表現でいえば「消費者金融」となり、より俗っぽい、そして少し古い表現でいえば「サラ金」となると思っておいても構いません。

しかし、サラ金は消費者金融よりも法的にグレーであり、利用者が債務に苦しむイメージがつきまとうことがしばしばあります。同じようなサービスを指す言葉なのに、この違いは一体何なのでしょうか。

これは一昔前の社会的な事情が大きく関与しています。業者達が自身でサラ金という表現を使いたがらなくなったのも、その事情による部分が大きいのです。

現在の消費者金融がサラ金と呼ばれていた頃、当時の貸付によって多重債務に陥る方が後を絶ちませんでした。返済に苦しむ方が続出し、社会問題にまでなったのです。

金融サービスもビジネスの一つですから、社会一般からのイメージが悪くなるのはよいことではありません。そのため、悪いイメージが定着してしまった「サラ金」という表現は使われなくなっていき、新たに「消費者金融」という看板を掲げて再出発を果たしたというわけです。

サラ金という表現が一般的に使われていた頃のことをよく知っている方の中には「サラ金=闇金」といったようなイメージを持たれている方もいらっしゃいます。当時においてもこれが必ずしも正しい図式ではありませんでしたが、それくらい当時の社会においてサラ金が社会問題になっていたということです。

ちなみに、現在でもサラ金という表現がまったく使われないわけではありませんが、もちろん「サラ金=闇金」ではありません。サラ金という名で呼ばれることのある業者であっても、きちんと法令に則ってサービスを提供していらっしゃいます。法令に則っていない業者であれば、掲げられているその看板が「サラ金」であろうが「消費者金融」であろうが、十把一括りに「闇金」と呼ばれることになります。

サラ金という言葉のイメージに惑わされず、きちんと実態を把握しましょう。

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