本人死亡!?サラ金の債務が残ったときに取られる対応を紹介します!

借りたものは返すのが常識。ましてそれが「お金」となれば、何が何でもきっちりと返しておきたいところですよね。しかし、サラ金などを利用している際、どうしても借りた本人が返すべきお金を返せない事態というものも少数ながら存在します。

そのような事態としてあげられるのが、「利用者本人が死亡した場合」です。

縁起でもないことだと感じられる方も多いかと思いますが、これも決してありえない例え話ではありません。中高年になればなんらかの病気を持っている方も多いですから、病気が悪化して亡くなることもありえます。若い方でも急病や事故などによってある日突然亡くなる方もいらっしゃいます。

それらの方は、亡くなる直前までごく普通に生活されている方も少なくありません。当然、死ぬことなど想像もせずに、サラ金を利用している方もいらっしゃるわけです。踏み倒すことなど考えもせずごく普通に返済するつもりで借りていたとしても、死んでしまえばもう返すことはできません。すなわち、「返すべきお金を返せない」という事態なのです。

本人に非があるとは限らない事態ですが、返してもらうべきものを返してもらえないサラ金業者側にとっては困った事態と言えますよね。やむを得ないものでもあるこのような事態に対し、いったいどのような対応が取られるのでしょうか。

サラ金という言葉のイメージからいうと、本人から取りたてられないのであれば、その親族や友人知人あたりに取りたてが及ぶということをご想像される方もいらっしゃるかもしれませんね。

ですがそれはあくまで根も葉もないイメージに過ぎません。このような事態でサラ金業者が取る対応は非常に現実的かつ合理的です。

対応は業者によっても分かれるのですが、大手の業者である場合、このような事態は事前に想定され、リスクヘッジのための対策が講じられていることがほとんどです。業者側はこのようなやむを得ない事態に対する保険をかけていることが多く、実際に該当する事態が起こると業者側には保険金がおりるのです。この保険金によって死亡した債務者に貸し付けていた資金は回収され、借金が精算されることになります。

したがって、故人が作っていた借金が大手サラ金業者からのものだった場合、債務者が亡くなったことによって保険金がおり、借金は業者側のほうで精算してくれていることもあります。故人に借金が確認されたらサラ金業者の規模を確認し、大手業者であれば借金がどうなったのか尋ねてみるとよいでしょう。保険金などで精算されたのであれば、遺族などが借金について過度に思い悩む必要はなくなります。

では、これが大手業者でなかった場合はどうなるのでしょうか。中小の業者であっても、このような保険をかけているものなのでしょうか。

実は中小業者となると、そのような保険には対応していないケースが比較的多くなります。中小の業者は事業規模も小さくなり、普段から保険金などを負担する余裕がないのですね。

では故人の借金がそのような中小業者からのものであった場合、どうなるのでしょうか。

故人の借金を清算する保険金などもないとなれば、債務者が亡くなった後もその借金は精算されず、生きたままになっていることになります。このような事態でも資金を自力で回収しなくてはならない中小業者は、資金を貸し付ける際にあらかじめ保証人を立てさせていることが多いのです。したがって、債務者が亡くなったときは、保証人のほうに請求がいくようになります。

このように、世間一般のイメージと違い、サラ金業者も実に合理的な対応を取っているのです。

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